戦後社会・労働運動と『幻灯』

2011年8月12日(金) 18:30〜20:30 (18:00開場)
会場:エル・おおさか5F視聴覚室 http://www.l-osaka.or.jp
入場無料・事前予約不要【定員108名】
※会場定員に達した場合、お席が足りなくなる場合もございます。ご了承ください。

昭和20−30年代に、労働組合やセツルメントなどによる労働・社会運動の一環として自主製作・自主上映されていたスライド作品の上映会。 現在では見る機会の稀な貴重な映像資料です。[フィルム及び幻灯機提供:神戸映画資料館]

上映作品

『ぼくのかあちゃん』

東大セツルメント川崎こども会の自主制作作品。
文・画は絵本作家の加古里子
[幻灯]ぼくのかあちゃん

『山はおれたちのものだ』

奥多摩山村工作隊の自主制作作品。山村工作隊の活動記録

『われらかく斗う 激斗六十三日』

日本炭鉱労働組合の自主制作作品。
1952年10月17日に始まる炭労主導の63日間の賃上げストライキの記録
[幻灯]激斗六十三日 [幻灯]山はおれたちのものだ

「幻灯」、後には「スライド」と呼ばれた、拡大した静止画像を連続してスクリーンに投影する映写装置は、19世紀末の映画発明に先行する映像メディアとして、教育・娯楽にと活用されてきました。  映画の普及とともに一時的に衰退した幻灯ですが、日本では戦時中から占領期にかけて復活し、ふたたび学校や家庭、公共機関における視聴覚教育に盛んに活用されます。また、日本の敗戦以降の労働運動・社会運動の高揚のなかで、幻灯は宣伝・文化工作・記録のための重要なメディアとしての役割を担うことになります。  早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点・平成23年度公募研究チーム「戦後映像文化史におけるオルタナティヴ的実践についての実証的研究—幻灯/スライドメディアの再評価及び映画・演劇界との連携の実態の検証を中心に—」は、占領期から高度成長期にかけて製作された幻灯にかんする資料調査に取り組んできましたが、このたび、神戸映画資料館及びエル・ライブラリーのご協力を得て、これまでに発見・調査した幻灯フィルムの上映会を行います。今回上映する神戸映画資料館の所蔵フィルムは、昭和20−30年代に、主に労働組合やセツルメントなどによる労働・社会運動の一環として自主製作・自主上映されていたもので、いずれも現在では見る機会の稀な貴重な映像資料です。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
http://kyodo.enpaku.waseda.ac.jp/activity/20110812.html

主催

早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点・平成23年度公募研究チーム「戦後映像文化史におけるオルタナティヴ的実践についての実証的研究—幻灯/スライドメディアの再評価及び映画・演劇界との連携の実態の検証を中心に—」(代表・鷲谷花)
http://kyodo.enpaku.waseda.ac.jp
神戸映画資料館
http://kobe-eiga.net/
エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

お問い合わせ

早稲田大学演劇博物館 演劇映像学連携研究拠点
(電話:03-5286-8515 Fax:03-5286-8516
メール: kyodo-enpaku@list.waseda.jp)
エル・ライブラリー(電話: 06-6947-7722 /メール: lib@shaunkyo.jp)
※上映会当日のお問い合わせはエル・おおさか(電話06-6942-0001代表)まで。